「ど派手」衣装の成人式で知られる北九州市。今年は小倉駅近くの会場周辺が「VRチャット」(仮想空間での交流サービス)上に再現された。
アバター(分身)を、ど派手な晴れ着に「改変」(着せ替え)し、世界中から北九州市の成人式を体験できるようにした。
式典があった1月12日は、会場近くの特設ステージとVR会場をつなぎ、新成人らも参加。アバターからの質問に答え、手を振って楽しんだ。
この企画は昨年10月にあった「Z世代はみ出せ!コンテスト」から生まれた。昨年4月に市に新設された「Z世代課」による、若者から独創的なアイデアを引き出し、事業化を支援する試みだ。
グランプリに輝いた渡辺祥気さん(26)が発表した事業を実現した。北九州市が「オタクの聖地」と呼ばれることから、「『オタクシティー』のポテンシャルを成人式とうまく組み合わせられた」と語る。
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